算盤(そろばん)

上に載せた写真で、

下のそろばんが、今 普通に使われているものです。地が四珠(たま)のそろばんです。 昭和13年に学童用に全国的に採用されたのが始まりのようです。

たまの通してある軸(じく)は、[主に真竹(まだけ)で、高級品には煤竹(すすだけ)が使われる。]を丸いひごに加工して、磨(みが)いたものが使われています。

たまの材料となる木は、主に斧折樺(=オノオレカンバ)という木が使われます。この名の由来は、斧が折れるほど非常に堅い木であることから付けられた名前のようです。高級品には、柘植(つげ),黒檀(こくたん),紫檀(したん)が使われるそうです。

上のそろばんは、半分以下の大きさで、帖行季の中にもすんなりと納まる大きさで、とても小振りに出来ています。携帯するのにとても便利です。

昔のそろばんは、地が五珠のそろばんでした。このそろばんも元は五珠あったのですが、四珠そろばんを使うようになってから、一珠はずしてしまったものです。


これは昔のそろばんです。天が一珠、地が五珠で出来ています。底板が付いています。珠も大きく、しっかりした作りです。 底板が付いていることで向こう側の人から見えないため、商人が商談をする時などに用いられたと聞いています。

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