和名
| 鯨
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学名
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目
| クジラ目
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科
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文献
| [R1992001][R1992002]
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利用法
| 食用
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地域
| 山形県置賜地方
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調理法1
| 鯨汁
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| 塩鯨は小さく切ってさっとゆがき塩気と強い脂気をとります。じゃがいもは皮をむき一口大の乱切りにします。ごぼうは笹がきにして水にさらします。豆腐は一口大にちぎり、ねぎは3p位の斜め切りにします。ささぎ(季節による)は筋を取り3p位の長さに切ります。鍋にじゃがいも、ごぼうを入れ水を加えて火にかけ、一煮立ちしたら塩鯨を入れ、野菜が軟らかくなるまで煮ます。野菜が軟らかくなったら味噌(好みにより醤油)・ささぎを加え一煮立ちさせ食します。
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その他
| ・現在において鯨は、生息数が激減したため、国際条約で保護されている哺乳類です。そのため、現在ではめったに食べられることは、なくなってきました。鯨は江戸時代(1764年の古文書が最初)から食べられており、昔は当地方では鯨は塩蔵品のため季節を問わず魚屋であつかっていたため、その季節の野菜をたっぷり入れて、実だくさんの汁を日常の食事として食べられていました。このように鯨は貴重なたん白源の一つでした。
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| ・現在において年々増加する食物アレルギ−を持つ人々(大人も小児も)の治療にあたっている一医師の報告によると、天然の哺乳類のたん白源として、鯨肉の摂取により激しいアレルギ−症状を起こした人は認められていないそうです。日本人が作り上げてきた食文化の中で、かつては最も利用しやすいたん白源摂取の食品の一つであった鯨肉を、アレルギ−の方達がたん白源を選ぶときの選択肢の一つとして、ぜひ残しておいて欲しいと思っていると、述べています。
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