本研究で解析されたビテロジェニン断片の中にはニジマスのspot53, spot338のように、N末端側が同じであるが先に出現したspot338より後に出現したspot53の方が断片の長さが短くなっているものもある。ビテロジェニンが開裂して出来た断片からさらに二次的、三次的に断片化が起こるとすると、娘断片は母断片に論理的に含まれ、かつ時期的に遅く出現する。そこで時期的に後に現れ、かつ先に現れた断片に論理的に含まれる断片は先に現れた断片の子孫であると仮定し、断片化過程を推定した。