和名 棒鱈
学名
タラ科
文献 [R1992001]
利用法 食用
地域 山形県置賜地方
調理法1 棒鱈煮(タラの干物煮)
「棒鱈=乾物」(400g)を、たっぷりの水に1日位つけてもどしておきます。もどし汁とともに鍋に入れ火にかけ、煮立ったら弱火にして気長に軟らかくなるまで煮、火を止めて汁が冷めるまでおきます。翌日鍋を火にかけ、酒(55cc)、半量の砂糖(22g)醤油(30cc)を加えて5分位煮、残りの砂糖(22g)醤油(30cc)を加えて2〜3分中火で煮ます。煮汁に入れたまま1日位おいて、味を含ませます。
その他 ・「棒鱈」は、鱈を背から三枚におろし、頭、背などを取って日干しにしたものです。米沢地方では、鱈の干物、ひだらとも呼んでいます。1806年の古文書に記録されているのが最初ですが、当地方において流通機構も発達していなかった頃、新鮮な海の幸が手に入りにくく、御馳走として、また重要なたん白源として、食膳をにぎわせた海の魚の乾物の一つです。
・現在でも米沢市内において、年中棒鱈煮を売り出している店もありますが、昔から、年中行事において主にお盆に多く食べられてきたようです。