和名 | 舘山りんご |
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学名 | |
科 | |
文献 | [R1992001] |
利用法 | 食用 |
地域 | 山形県置賜地方 |
調理法1 | 生食 |
調理法2 | 加工品(果汁、缶詰、焼きりんごなど) |
調理法3 | つけりんご(りんご漬) |
出荷出来ないような色付きのよくないりんごを、塩漬けにして食べる、当地方独特の「りんご漬け」は、紅玉という品種のりんごでなければ、美味しくできません。 | |
作り方は、なめてちょうどよい程度の塩水(りんご4sに対して、塩100g程度の塩水)に、重石をして漬け込みます。秋の彼岸頃に漬け、正月から2月ころまで食べます。素朴な塩味と甘酢っぱさがと、歯ざわりがなんとも言えず美味しいです。捨てることなく食品を大切に利用し、美味しく加工しようとする昔の生活の知恵と精神は素晴らしいと思います。近年、紅玉が見直され人気を取り戻しているとはいうものの、紅玉の生産減少などにより、今では、「りんご漬」を作ることも少なくなり、僅かな店先で見かけることはあっても、食べる機会も少なくなり、失われつつある食べ物の一つと言えるかもしれません。 | |
その他 | 「舘山りんご」は、米沢市観光協会のキャッチフレーズ「米沢の味ABC」の「A=Apple」すなわち舘山りんごのことです。その歴史は古く、上杉藩興譲館の教師として明治4年着任した英国人チャールズ・ダラスしが、明治8年にワインザップ(初日の出)の苗木を植え付けたのが、米沢りんごの始めとされています。当時舘山地区の人々が苗木を貰い受け植え付けたのが、舘山りんごの始まりとされています。その後20種以上栽培され、明治25年組合が組織され栽培方法の改良・開発が行われ舘山の特産物とまでいわれました。その後、品質は高く評価され、食味良好で評判となり、度々、宮内庁お買い上げとなり、県内外の高い評判を得るところとなりました。ふじ、スターキング、津軽、あかねなどの品種の栽培が行われています。 |