和名 オカヒジキ(=陸「おか」のひじきの意)
学名 Salsola Komarovii IL JIN
アカザ科
文献 [R1992001]
利用法 食用
地域 山形県置賜地方
調理法1 お浸し
辛子びたし(一般的な食べ方で、さっぱりしていて一番おいしいです。)
茹で方:5〜6倍のたっぷりの熱湯に水量の1〜2鋪-象H塩を入れ、再沸騰後2分加熱し、茹でたらすぐに冷水にとり充分水にさらします。
調理法2 和え物
くるみ、胡麻、酢醤油、生姜醤油。サラダとして、和・洋・中華ドレッシング、マヨネ−ズ
調理法3 天ぷら
2〜3本まとめ、やや薄めの衣をつけ、170度位の油でカラッと揚げます。刻んでかき揚げにしてもよいです。
調理法4 冷や汁
貝柱(ほっき干し)、干椎茸をもどした汁をだしに、醤油とみりんで濃いめの味をつけます。貝柱はほぐし(ほっき干しはせん切り)、もどした椎茸、しみこんなどをせん切りにして、その汁で煮て冷し、色よく茹でたオカヒジキを混ぜ合わせます。
調理法5 刺身のつま
色よく茹でて、刺身に添えます。
調理法6 味噌汁
だし汁を沸騰させて、味噌を入れたら茹でておいたオカヒジキを入れて、再び沸騰したらすぐ火を止めます。
その他 ・調理のポイントは、シャキシャキとした独特の歯ざわりを保つために、茹ですぎないことと、変色しやすいので、鮮やかな緑色の美しさを保つために、食べる直前に調味料と混ぜることです。
・オカヒジキはもともと、海岸の砂地に自生する野草ですが、今日、野菜として栽培され当置賜地方の特産物の一つとなっています。古文書によればオカヒジキは、少なくとも江戸時代初期には食用として栽培され、藩政時代から栽培されていたようです。当時、港(酒田)と内陸(米沢)は最上川を重要な交通路としており、現在の南陽市が船着場であったことから、陸上げされ移植され、明治時代以降、改良され、現在も当地方を代表する蔬菜の一つです。