昔の防虫剤

現在のように、ナフタリンなどの防虫剤のなかった昔は、虫除けの薬として「タバコの葉」「楠(クスノキ)の木片」を、箪笥(たんす)の中に入れて、衣服が虫から喰われるのを防ぎました。現在使われている樟脳(しょうのう)は、クスノキの木の木片を水蒸気蒸留して精製されたものであること、またタバコの葉はニコチンを含み、殺虫剤の原料として使われることからも、昔の人の経験的な知恵に感心させられます。 また加えて、昔は箪笥の中から衣類を出しては、年に何回も虫干しをして、虫害・カビ・湿気・ほこりから大切な衣類を守りました。

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