はじめに

デジタルコンテンツ“最上川を中心に環境を考えよう”について

このページは最上川を中心とした環境を理解することを目的に作られています。環境問題というと「リサイクル」や「公害」といったイメージがあります。「環境を壊さないようにしよう!」と言うかけ声だけではなく、実感して地域の環境を理解することが本コンテンツの目標です。このページでは、生き物はどのように自然とつきあっているか、人間は自然とどのようなつきあいかたがあるかを理解し、これからどのように自然とつきあうのがいいのかについて、みなさんに考えてもらうために作成しました。自然を壊さずにうまくつきあう方法を考えてください。

デジタルコンテンツ“最上川の環境を考えよう”の使い方

最上川を中心とした環境についての情報が画面の左側の目次に整理されています。この解説を見ながら、それぞれの項目をクリックして、生物間の関わりについて理解を深めてください。

謝辞

本コンテンツを作成するにあたり、多くの方々に様々なかたちで資料提供をしていただきました。お手伝いいただいた方々(共同研究者一覧)に、この場を借りてお礼申し上げます。

山形県の自然環境

山形県は、最上川・赤川という二つの大きな川と、飯豊山系・吾妻山系・出羽三山といった山々からなっており、このような自然の中で多様な生態系ができあがっています。本デジタルコンテンツは、水環境を中心とした生物間の関係を網羅的に整理し、公開することを目的としています。

生き物のつながり

動物が生きていくために日常的に行うこととして「息をする」や「食事をする」などがあげられます。動物は、他の生物を食べることによってしか生命を維持できません。

朝食に「イワナの塩焼き」を食べたとしましょう。イワナは食卓にのるまでの大きさになるのに小魚を食べ、小魚は動物プランクトンを食べ、動物プランクトンは植物プランクトンを食べます。このような「食べる−食べられる」の関係を食物連鎖といいます。食物連鎖で生物をつなげると、必ず最後には緑色植物に行きつきます。緑色植物は太陽エネルギーと土の中の無機栄養により成長します。すなわち、太陽を食べていきています。

きれいな川には健康なイワナが住み、水生昆虫やその他の生物を食べて生きています。山形県の水環境を見てみましょう。

地球の歴史

地球の生態系は昨日や今日できたのではなく、46億年の歴史を経て現在の生態系ができあがりました。人間も生態系の一員として地域の物質循環の中に組み込まれていることを忘れずに、生活の維持には全ての生き物を尊重し、物質の循環をできるだけ撹乱しないことが大切です。

ひとの自然とのつながり

自然はひとにとっても当然必要なものです。漠然と自然を理解するのは難しいため、ここでは、日常の生活の中で人々がいままでにどのように破壊せずに自然とつきあってきたか、という知恵について整理し、ひとの自然とのつながりを考えます。

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