カスケードモデルによる定性的構造活性相関 ○岡田 孝 おかだ たかし 関西学院大情報メディア教育センター データマイニング特にマーケットバスケット分析で注目されている相関ルール 探索の技法は、非常に柔軟な入力が可能であり、多様な分野への適用が期待さ れている。筆者はこれを一般的なデータ解析技法へと拡張するカスケードモデ ルを提案した。このモデルでは、カテゴリー変数の平方和分解を規範として、 説明力の強いルールを導出することができる。得られたルール群は全体の平方 和をできる限り多く説明する簡潔な表現を取るため、重回帰分析や主成分分析 が行おうとする解析をルール表現でわかりやすく実行できる。他方、化学グラ フの表現として、視点となる原子を与え、グラフ内の各原子をそこからの距離 と原子の対で表現することできる。この表現はambiguousであるが、活性情報 と併せて、分子の情報をアイテム群で表現できるため、カスケードモデルによ 取り扱いが可能となる。本報告では、簡単な生理活性物質のデータセットを対 象として、上記手法を適用した結果を発表する。