量子化学計算によるリチウムイオン電池材料の設計 ○田辺 和俊 たなべ かずとし 物質研 松本 高利 まつもと たかとし 物質研 長嶋 雲兵 ながしま うんぺい 融合研 リチウムイオン二次電池は携帯電話やノートパソコンなどに使用されているが、 小型化、大容量化などの機能向上が求められている。そこでリチウムイオン二 次電池の機能向上を目指して、負極材の炭素材料へのリチウムイオンの吸蔵の 構造や機構を解明するために量子化学計算による解析を行った。リチウムイオ ンーグラファイトのモデル系について、プログラムQ-Chemを用いて非経験的分 子軌道計算を行い、モデルサイズの影響などを考察した。その結果、モデルサ イズに関してきわめて興味深い結果がえられ、炭素電極の設計に有用な指針を 得ることができた。