X線回折を用いた地下岩石情報の可視化 ○貝原 巳樹雄 かいはら みきお 一関高専 大岡 靖典 おおおか やすのり 一関高専 金田 英伯 かねた ひでのり 帝国石油 原油・天然ガスなどの地下資源を探索する方法中で最も一般的かつ普遍的なも のは、地下岩石試料の孔隙率/浸透率などの物性値情報や元素組成・鉱物組成 等の化学的情報を得ることである。しかし、岩石試料の分析値を求めるには、 非常に労力がかかり、また、その費やした労力の割には得られる情報が少ない ためか、これまでその手法について、またその結果の積極的な活用例は少ない。 そこで、我々はX線回折データの活用を目的とした本研究を行うこととした。 具体的には、南長岡ガス田のグリーンタフ貯留層を主にその対象として、XR Dのピーク面積値から鉱物組成に関する化学的情報を得て、従来の地層区分と の比較を行うこととした。本研究では、特に化学情報の視覚的な表現方法につ いて検討し、直感的にわかり易い、深さ方向の地層イメージを色相表示する方 法(化学成分層、ケミカルレイヤー)を考案した。