JSTにおける高分子データベースの開発 −IUPAC構造基礎名の自動発生 Phase1− 飯室 茂 イイムロ シゲル 科技団研究基盤情報部 ○前田 知子 マエダ チカコ 科技団研究基盤情報部 高枝 佳男 タカエダ ヨシオ 三菱総研 長阪匡介 ナガサカ キョウスケ 三菱総研 IUPAC高分子命名法に準拠した構造基礎名を構成繰り返し単位の化学構造に基 づいて自動発生させる機能を、一部の線状ホモポリマーを対象として開発した ので報告する。(1)IUPAC高分子命名法および有機化学命名法を高分子名称自動 発生という観点から検討し、(2)名称自動発生用の命名規則を作成した上で、 (3)名称発生用アルゴリズムを検討、これに基づいてプログラムを作成した。 特に命名の副単位となる部分構造の認定方法、名称配列のための優先順位の適 用や慣用的名称をどの程度許容するか、などが検討課題となった。当機能は JST高分子データベースが持つ高分子用の化合物レジストリシステム(高分子辞 書)の一部として開発中であるが、将来はインターネット上でデータベース利 用者にも公開する予定。なお、JSTの高分子データベースは、プロトタイプ システムを無料提供中(http://kronos.tokyo.jst.go.jp:8085)。