JCICSの分析を中心とした情報化学の計量文献学的研究 ○小野寺 夏生 おのでら なつお 図書館情報大 文献データベースを用いて、情報化学分野の論文を計量文献学的に分析した。 まず、Chemical Abstracts (CA)における情報化学に関するSubsectionに収録 された記事の掲載雑誌分布を、過去30年にわたり調査した。その結果、全期間 を通してJournal of Chemical Information and Computer Science (JCICS)の シェアが他誌に比べ圧倒的に高いことが判ったので、JCICSの記事を中心に分 析を行った。CAを用いて、JCICSの記事に多く付与された分類(Subsections)と 統制キーワード(General Subject Index Terms)が、時代とともにどう変遷し ているかを分析した。また、発表数の多い著者とその所属機関も調べた。次に、 Science Citation Index (SCISEARCH)を用いて、JCICSの掲載記事がよく引用 している雑誌、逆にJCICSの記事をよく引用している雑誌を調査した。この結 果から、情報化学研究における相互依存関係を考察した。